日本って、子育てを「ちゃんとしなくちゃいけない」国だなぁとわたしは思う。
子連れで電車に乗る。
子どもがはしゃぐとギロッと睨まれる。
マナーを教えることはもちろん大事だと思う。
公共の場でひとに迷惑をかけてはいけない。
だけど、「元気」と「お行儀悪い」という境界線がとても低いように思う。
「元気でいいわね」なんて言ってくれる人もいるけど、外出して「ギロッ」と睨まれたり怒鳴られたりしたら、もう外出したくなくなる。
日本では、産後うつの自殺が多い。
国立成育医療研究センターが2018年に発表したデータによると、2年間で92人もの女性が産後1年以内に自殺をしているという。
「子育てをちゃんとしなくていい」と主張するお母さんもいて、そういうひとがそばにいるとすごく心強いなぁと思う。ただ、子連れで外出したときの社会の冷たい目、子育てに「ちゃんと」を求められているとすごくすごく実感する社会においては、「子育てをちゃんとしなくていい」と言われてもできず、よけいに辛くなってしまうお母さんもいるかもしれないと想像してしまうのです。
わたしも「子育てをちゃんとしなくていい」と思っているし、家庭内では「ちゃんと」していない。
恥ずかしい話、三つ子が生まれて、おまるを購入したけれど1回も使わず、保育園がトイレトレーニングを全部してくれたのだった。
だけど、一歩外へ出ると、そうもいかないのである。
三つ子が小さいころ。
まだ、なにか買うとき、お金が必要だということを知らなかった小さいころ。
コンビニへ行って親が目を離しているすきに、商品を持ってお店の外へ出てしまったのだ。
コンビニの店員さんが「泥棒!!!!!」と叫んで、、、もちろん平謝りしたけど、「まだ小さいからお金を支払わないといけないことを知らない」とわかってくれてもいいのにと少し残念に思ってしまった。
今は当時のことを思い出してこうやって書けるけれど、体がクタクタになっているときは、我が子が「泥棒!!!!!」と言われるのは、かなり精神的ダメージなんですよね。
こんな風に「まだ小さいんだからしかたない」と思ってもらえない場面が数え切れないくらいたくさんある。
小さい子のお母さんが外出することはリフレッシュになる。
でも、お母さんに対する社会の目が冷たくって、心が折れて、外出を諦めているお母さんもきっと多いのではないかと塑像する。
女優の竹内結子さんが亡くなった。
自殺だそう。
赤ちゃんが今年の一月に生まれたばかりだという。
「夫婦円満で赤ちゃんがいて幸せなのに、どうして自殺なんかしたんだろう」という声がたくさんあったらしいけれど、竹内結子さんが自殺したことは「特別なこと」には思えなかったし、自分と「自殺」がすごく近づくきっかけになった。(自殺を考えているという意味ではないですよ。死んだら楽かもしれない、、、って思いやすくなるかもしれないと思ったという意味)
なぜなら、小さい子のお母さんは、育児ノイローゼと隣り合わせだから。
子育ては体力を使う。
あまりのしんどさに「このまま死んでしまうんじゃないか」と思うときがたくさんある。
だから、自分を追い詰めないように、体をあまり疲れさせないようにコントロールしている。
ただ、コントロールできているのは今まだ、少し余裕があるのだと思う。
もし、体がもっともっと疲れたら。
きっとコントロールできなくなる。
そういうときに自殺していまうんじゃないだろうか。
だから、小さい三つ子のお母さんであるわたしと自殺はあんまり遠くないのである。
「子育てをちゃんとしなくていい」と言うのは簡単。
そう思うようにしようと思えばできるのかもしれない。
でも、社会がそうさせてくれないとしたら、「子育てをちゃんとしなくていい」と思うのは難しい。
最近のわたしはこんな風に思うようになった。
だったら、子育てをちゃんとしてやろうじゃないか。
でも、子育て以外は一切ちゃんとしないぞ!
みんこそは「夜泣きサロン」をはじめた。
みんこそがするすべてのことは、赤ちゃんのお母さんが、産後うつや育児ノイローゼになって虐待したり自殺したりしないように行なっている。
今晩3時から「ツイキャス」でライブ配信をしようと思う。
みんこそではわたしはアドバイスする立場ではない。
わたしもしんどかったよ。今もたまにしんどいよ。
そう正直に伝えたい。
いつか、しんどい今が、懐かしく思えるまで、赤ちゃんママたちと生きていけますように。
「子育てをちゃんとしなくていい」ができなくて、「ちゃんと」しているお母さんも、一緒にどこかで息抜きできたらいいな。
子育てを「ちゃんとしなくちゃいけない」国のお母さんの自殺はどうしたら減るのか?
それは、ちゃんとしなくていい居場所を1つでいいから、作ること。
ありますか?
ちゃんとしなくてもいい居場所。
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